霜枯れ時
しもがれどき
名詞
標準
bleak winter season
文例 · 用例
霜枯れ時だのに、美しい常磐木の緑と、青玉のような水の色とが古びた家の黄や赤や茶によくうつります。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
宅の庭には何もなくなった霜枯れ時分にここへ来ると生まれかわったようにいい心持ちがする。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
源氏が東の対へ行ったあとで姫君は寝室を出て、木立ちの美しい築山や池のほうなどを御簾の中からのぞくと、ちょうど霜枯れ時の庭の植え込みが描いた絵のようによくて、平生見ることの少ない黒の正装をした四位や、赤を着た五位の官人がまじりまじりに出はいりしていた。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
ついこの間までは大きな鯉が悠々と泳いでゐたが樽野が悉く売り払つてしまつたので泉水は霜枯れ時の運動場のやうに静かで、間が抜けてゐた。
— 牧野信一 『村のストア派』 青空文庫
形ばかりの竹垣で仕切られた各々二十坪ほどの庭――霜枯れ時の寂寥さを想はせる花壇に、春の終りゆえ、色取り/″\の草花が咲き乱れてゐる。
— 岸田國士 『隣の花』 青空文庫
」「良庵さんのような、物事に馴れた医者が、せっかくあんなに言ってくれるんだから、念のために皆んなの顔色でも見て来るがいい――こんな霜枯れ時には、葬い酒に酔うのも、洒落ているぜ」「へッ」 八五郎は平手で額を叩きながら、それでも素直に出かけて行きました。
— 二度死んだ男 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
霜枯れ時の寂しい景色も、それはそれで趣があるものだ。
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霜枯れ時の散歩道は、落ち葉を踏みしめる音だけが心地よく響く。
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冬の霜枯れ時になると、暖かい鍋料理が恋しくなってくる。
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標準
off season
作例 · 標準
観光地にとって冬は霜枯れ時で、宿泊客を呼び込むのに苦労している。
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景気が冷え込み、小売業界全体が霜枯れ時を迎えているようだ。
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今は霜枯れ時だが、この時期にしっかりと設備投資をして春を待つ。
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