来給
らいきゅう
名詞
標準
文例 · 用例
君は、こっちへ来給え」 と言って、さっさと松林のほうへ歩いて行き、私が不安と恐怖で胸をどきどきさせながら、その後について行くと、林の奥に製材所から来たばかりの板が積んであって、将校はその前まで行って立ちどまり、くるりと私のほうに向き直って、「毎日、つらいでしょう。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
「安心して行って来給え」私は大きい声で言った。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
とにかく、僕と一緒に来給え。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
「大学へはいって、くるしい事が起ったら相談に来給え。
— 太宰治 『みみずく通信』 青空文庫
Kは自分に、喧嘩を避けてどこかで脱けてやって来給え。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
――じゃ、まあ、僕と一緒に来給え。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
もし、その前にひざまずきさんげするほどの価値も親しみも人間のうちに見出せないならば南無、み仏よと呼び掛けなさい必ず必ずみ仏は来給うさんげなさい、み仏の前にそして心のよごれを拭ってお貰いなさい。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
」「じゃ、ついて来給え」 渋々承知した。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫