人車
じんしゃ
名詞
標準
rickshaw
文例 · 用例
表の通りでは砂利をかんで勢いよく駈ける人車の矢声も聞える。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
その頃の熱海行きは、国府津まで汽車で行って国府津から小田原まで電車、小田原からは人車鉄道という珍しい交通機関によるのであった。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
その後にまた、大湯附近の空気中のイオンを計測するために出張を命ぜられて来たときは人車鉄道が汽車の軽便鉄道に変っていたが、それでもまだやはり朝東京を出て夕方熱海へ着く勘定であったように思う。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
ばアさん、泣きの涙かなんかでかあいい男を新橋まで送ったのは、今から思うと滑稽だが、かあいそうだ、それでなくてあの気の抜けたような樋口がますますぼんやりして青くなって、鸚鵡のかごといっしょに人車に乗って、あの薄ぎたない門を出てゆく後ろ姿は、まだ僕の目にちらついている。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
小田原から先は例の人車鐵道。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
僕は一|時も早く湯原へ着きたいので好きな小田原に半日を送るほどの樂も捨て、電車から下りて晝飯を終るや直ぐ人車に乘つた。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
人車へ乘ると最早半分湯ヶ|原に着いた氣になつた。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
此人車鐵道の目的が熱海、伊豆山、湯ヶ|原の如き温泉地にあるので、これに乘れば最早大丈夫といふ氣になるのは温泉行の人々皆な同感であらう。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
作例 · 標準
観光地では、今でも風情のある人車が観光客を乗せている。
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昔の写真には、駅前を行き交う多くの人車が写っていた。
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彼は人車の引き手として、長い間この街で働いていた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
人車(じんしゃ) 人間が後ろから押すことによって運行される鉄道車両。人車軌道を参照。 鉱山鉄道などにおける、従業員などを輸送するための鉄道車両(客車)。 人力車の別称。
出典: 人車 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0