発憤
はっぷん
名詞
標準
文例 · 用例
後れたる人力車は次の建場にてまた一人を増して、後押しを加えたれども、なおいまだ逮ばざるより、車夫らはますます発憤して、悶ゆる折から松並み木の中ほどにて、前面より空車を挽き来たる二人の車夫に出会いぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
と、発憤した者か、そして朝鮮や満洲に渡って、そこでも失敗を重ね、もっと内地とは距った遠い地方へ落ちねばならなくなった者がやって来るところだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
誡めになり発憤剤になるかもしれません。
— 岡本かの子 『慈悲』 青空文庫
|忠臣発憤兮血涙交流。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
有体を云えば、誰しも皆毎年々々にこのような感情を懐きこのような意思を起こし、そしてまた毎年々々嘆いたり発憤したりしているのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
この医学生がある朝に同じ貨幣は同じ価値しか持てないと悟り、発憤して勉強|研鑚に努めた結果、試験に合格して開業することが出来たとすれば、それは自分によって自分を新にしたのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
何をするにも差当たって健康を保持するようにしなければ一切が崩壊する惧が有るから、従来が不健康なら発憤して賊を斬るのが何より大切なのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
宜しく発憤して自分を新にすべしである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫