父御
ちちご異読 ててご
名詞
標準
(another's respected) father
文例 · 用例
縁日あるきの若人たち、愼まずばあるべからず、と唐の伯父御が申さるゝ。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
叔父御よりも甥の殿の方がまだしもの果報があると思いながら、香を手向けて去ろうとすると、入違いに来て磬を打つ参詣者があった。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
千代 今日は最勝寺さまの御会式ぢやさかいに、死んだ娘と、この子の父御の供養しておぢやつた。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
老いたる侍 不孝の罪はまだしもあれ、汚らはしき異国の邪法に迷ひ、剰さへ、猥りに愚人を惑はすとは……伊留満喜三郎 え、惑はすとな……老いたる侍 ……不、不、不便ながら其方の命は、父御に代りこの叔父が……え、思ひ知れ、天の罰ぢや。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
あの娘は阿米といいましてちょうど十八になりますが、親なしで、昨年の春まで麹町十五丁目辺で、旦那様、榎のお医者といって評判の漢方の先生、それが伯父御に当ります、その邸で世話になって育ちましたそうでございます。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
伯父御の方はどのみち足手まといさえなくなれば可いのでございますよ、売れば五両にもなる箪笥だってお米につけないですむことですから、二ツ返事で呑込みました。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
すなはち一刀の下に首を打落して玄関に上り、物蔭にて打|戦き給ふ奈美殿の父御を探し出し、やよ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
わが曾て岳父御に誓ひし一生|不犯の男の貞操は、かくして、あとかたも無く破れ了んぬ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
作例 · 標準
ご子息の活躍は、さぞかし父御もお喜びでしょう。
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「ご父御のご容体はいかがでしょうか」と幼馴染みへの手紙に一筆添えた。
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父御が倒れたと聞き、彼は仕事を早退して友人の家へ駆けつけた。
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