型取り
かたどり
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
making a mold
文例 · 用例
それがちょうど文身の型取りみたいに、細い尖鋭な針先でスウッと引いたような――表皮だけを巧妙にそいだ擦切創とでもいう浅い傷であって、両側ともほぼ直径一寸ほどの円形を作っていて、その円の周囲には、短い線条が百足の足のような形で群生している。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
「慈忍を日月の明徳に型取り、天地を照らして諸臣を総べ、民を安きに置くものと、かように道人解釈しましてござる」「それが政治の要諦と思う」「決して間違いはござりませぬ」 ここでまたもや沈黙した。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
貝殼は人の眼と鼻と口とを型取り、大きい顏のりんくわくを描いてゐるふうであつた。
— 室生犀星 『神のない子』 青空文庫
先生と色々話しつゝ、今日上歯のデンチュアの型取り。
— 昭和三十三年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
ふつうの凡夫を、なにかと意味づけて夢にかたどり眺めて暮して来ただけではなかったのか。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
……この世の地と、天とをかたどりて、夫婦をこしらへきたるでな。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
されど地は最初に己が姿にかたどりて彼の星をちりばめし天を造り、そは隈なく地を覆い囲らして幸いある神々の動がぬ永久の御座とはなりぬ。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
それは柳の木を一尺五寸位に切って、上の方に切口をつけて神様の口にかたどり、炉の焼けくずを結えつけてフッチの心臓としてあります。
— 宮本百合子 『親しく見聞したアイヌの生活』 青空文庫
作例 · 標準
彫刻家は、粘土で作った原型から石膏で型取りを始めた。
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歯の詰め物を作るため、歯科医がピンク色の柔らかい素材で歯の型取りをした。
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この工業製品を量産するために、まず金型による精密な型取りが必要だ。
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彼は趣味の模型製作で、シリコンを使った部品の型取りが得意だ。
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