墨書き
すみがき
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
inking the outlines of a picture
文例 · 用例
その横の壁のうんと高いところに銀三四九〇とアラビア数字で白墨書きがあり、気がついて見ると、その電話のまわりには、謂わばところきらわず、がさつな事務所にでもありそうに番号変更の紙を貼りつけたり、番号をかきちらしたりしてある。
— 宮本百合子 『雑沓』 青空文庫
が、其も墨書きや彩み画の絵巻若しくは、屏風の構図であつた。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
此句だつて、唯の墨書きではない。
— 折口信夫 『河童の話』 青空文庫
天幕の裏はすべて墨書きの雲であつた様に思ふ。
— 折口信夫 『だいがくの研究』 青空文庫
私は蟲の喰つた寫本の肩をいからせた墨書き文字をながめながら、百年前の鬱勃とした知識慾といふか、進歩慾といふか、そんなものを、身體いつぱいに感じながら、當時の世界を想像してゐるうちに、K・H氏にきいた木村嘉平のことがつよく泛んできた。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
真面目な墨書きの巻紙で五尺に及んでいるものさえあった。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
それでも尚お墨書きの文字が透いて見えるから、更に墨で抹殺して置いた。
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫
のみならず、それへ墨書きがしてあった。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
下書きの鉛筆の線を消し、いよいよ墨書きの工程に入る。
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納経帳に美しい墨書きをいただき、寺院巡りの良い思い出になった。
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古い掛け軸には、作者の名前が力強い墨書きで記されていた。
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