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天衣無縫

てんいむほう
形容動詞名詞
1
標準
perfect beauty with no trace of artifice
文例 · 用例
實際、運のつかない時と來たらこれほど憂欝な遊びはないし、逆に運の波に乘つて天衣無縫に牌の扱へる時ほど麻雀に快い陶醉を感じる時はない。
南部修太郎 麻雀を語る 青空文庫
天衣無縫と言おうか、鳥道|蹤なしと言おうか、まるで引っかかりがありません。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
将軍家の天衣無縫に近い御人柄に対しては、あれほどの相州さまも何とも申し上げる余地がなかつたのではなからうかと私には思はれるのでございます。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
お傍で渋いお顔をなさつてゐる相州さまに対してお気がねなさるやうな事もなく、まことに天衣無縫、その御度量のほどは私どもにはただ不思議と申すより他はございませんでした。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
血に飢ゑたる暴徒たちも、この天衣無縫の不思議な気品に打たれて、思はず王と共に、フランス万歳を絶叫し、王の身体には一指も触れずにおとなしく王の居室から退去したのである。
太宰治 津軽 青空文庫
坂田は無学文盲、棋譜も読めず、封じ手の字も書けず、師匠もなく、我流の一流をあみ出して、型に捉えられぬ関西将棋の中でも最も型破りの「坂田将棋」は天衣無縫の棋風として一世を風靡し、一時は大阪名人と自称したが、晩年は不遇であった。
織田作之助 可能性の文学 青空文庫
一時は将棋盤の八十一の桝も坂田には狭すぎる、といわれるほど天衣無縫の棋力を喧伝されていた坂田も、現在の棋界の標準では、六段か七段ぐらいの棋力しかなく、天才的棋師として後世に記憶される人とも思えない。
織田作之助 可能性の文学 青空文庫
」すでにここに到っては、天衣無縫とでもいうより他は無い。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
作例 · 標準
彼女の天衣無縫な笑顔は、周囲の人々を皆明るくした。
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彼の描く風景画は、天衣無縫な筆致で自然の美しさを表現している。
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その子供の純真で天衣無縫な振る舞いは、大人たちを魅了した。
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