ベンジン
ベンジン
名詞
標準
gasoline
文例 · 用例
……もう十五年経つとアメリカはわれわれの石油を買いますよ、――いや、もうベンジンやガソリンは買いはじめている」 烈しい風に吹きとばされまいとして、私は外套のカラーを片手で頸のまわりに押え、技師の鼻先へ耳をつき出してそういう話をききとるのである。
— 宮本百合子 『石油の都バクーへ』 青空文庫
飯の支度をするかたわら、今夜は寒さに備えて白金懐炉に火を入れるべく、タンクからベンジンを出して静かに注いだ。
— 松濤明 『春の遠山入り』 青空文庫
ただ手に持っていたベンジンを下に置いて、火の海から体を遠ざけるように、ツェルトごと無我夢中で仰向けざまに雪の中を転がり廻ったのである。
— 松濤明 『春の遠山入り』 青空文庫
自分国男がいつかモンパルナスの角で、mのベンジンを買うため大きな男につれられて片足をあおりつつ、せっせとわきについて歩いて行った後姿を忘れぬ。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
すっかりそろえたつもりのところベンジンをとくもの、筆洗いのものをすっかり忘れて来てこれでは仕方がない。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
ナタリイ・ケニンガムは、ベンジンのように火のつき易き性質だった。
— 白い謝肉祭 『踊る地平線』 青空文庫
彼女はただ、ベンジンのように火のつき易い性質に過ぎなかったのだ。
— 白い謝肉祭 『踊る地平線』 青空文庫
するとベンジンの臭いのするよれよれの燕尾服に身を固めた父親のピョートル・レオンチイッチが寄って来て、桃色の氷菓の皿を差し出した。
— АННА НА ШЕЕ 『頸の上のアンナ』 青空文庫
作例 · 標準
昔は、ベンジンがライターの燃料として使われていた。
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彼は、油汚れを落とすためにベンジンを少量使った。
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ベンジンは引火性が高いので、火気の近くでは絶対に使用しないこと。
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ウィキペディア
ベンジン(benzine)は、原油から分留精製した揮発性の高い可燃性の液体であり、主として炭素数5 - 10のアルカン(飽和炭化水素)からなる混合物である。リグロイン(ligroin)、揮発油(きはつゆ)、ナフサ(naphtha)、ガソリン (gasoline)、石油エーテル などとも呼ばれるが、用語の使い分けは添加剤や用途、地域によって著しく異なっている。日本では概ね、分留で得られる半製品をナフサ、燃料用途のナフサをホワイトガソリン、内燃機関用にナフサを接触改質しオクタン価を調整した物をガソリン、軽質ナフサから作られ懐炉や溶剤などに用いられる物をベンジンと呼ぶ慣行がある。
出典: ベンジン — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0