戯好
たわむれよしみ
名詞
標準
文例 · 用例
さうして彼の尋常外れた態度が、却て惡戯好きの心を挑發するのみであつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
或時惡戯好な兼博勞が勘次の刈て居る稻を、此は何だえと聞いた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
悪戯好のものは太十の意を迎えるようにして共に悲んだ容子を見てやった。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫
いつまでもいつまでも先生の膝下にお導きを承りたく願っていたわたしではありましたが、悪戯好きな運命の神さまは辛い永久の別れを命ずるのでございます。
— 佐左木俊郎 『錯覚の拷問室』 青空文庫
そうかと思うと悪戯好の社友は、余が辞退したのを承知の上で、故さらに余を厭がらせるために、夏目文学博士殿と上書をした手紙を寄こした。
— 夏目漱石 『博士問題とマードック先生と余』 青空文庫
それは悪戯好きな運命が喜平をそこに連れ出したにもよることだが、いくら運命の連れ出しがあつたところで、喜平にそれを掴むだけの力がなかつたなら、どうすることもできなかつたはずである。
— 薄田泣菫 『小壺狩』 青空文庫
鴉と府知事5・4(夕) 悪戯好きのある男が弾機仕掛の玩具の蛇を麦酒瓶に入れて、胡桃の栓をしたまゝ瓶を庭先に投り出しておいた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
悪戯好きの男は不思議に思つて、鴉を解剖してみると、心臓が破裂してゐたさうだ。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫