聞き書き
ききがき
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
writing down what one hears
文例 · 用例
その調剤の次第については種々聞き書きまた考え置いた事もあるが、自分の家代々長生なりしに、父がよせば善いのに一代分限を起して割合に世を早くしたから、父も儲けざあ死ぬるまい、金が敵の世の中と悟り、あいなるべく金の儲からぬ工夫を専一にしおれば、余り金になりそうな話をするを好まぬ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
団十郎の噂の聞き書きの条に出た沢村源之助・大谷馬十・尾上幸蔵らの小芝居出勤の事も、一時沙汰やみになつて居た。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
馬琴などの仲間のよりあひ話を録した「兎園小説」には、其隣国の下総にも、狐の子供のあつた話が、而も正真正銘狐の子孫と自称する人の口から聞いた聞き書きが載つて居る。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
なぜなら、この聞き書きは、神宮よりも主として市井の小祠について記されたもので、庚神だの道祖神などについて録されていたからだ。
— 安吾・伊勢神宮にゆく 『安吾の新日本地理』 青空文庫
私は丹念にそれを口語のままに聞き書きして行ったのである。
— 田村松魚の言葉 『幕末維新懐古談』 青空文庫
もっとも筆記をするためにお話を伺ったのでなく、お話を聴きたいために話して頂いたのであるが、この有益にして多趣味のお話を我々両人の記憶にはとても残らずは記憶し切れないと思ったので、失念遺漏を恐れ、私が筆まめなのに任せてすべてを聞き書きしたのである。
— 田村松魚の言葉 『幕末維新懐古談』 青空文庫
私に、そういう考えがあったために、特に聞き書きすることに丹精したのでもある。
— 田村松魚の言葉 『幕末維新懐古談』 青空文庫
それで、後の方の意味について、先生の御意見を伺って見たら、それはあなたの御勝手だ、ということであるから、私は聞き書きをさらに清書して、それを先生に御覧に入れた。
— 田村松魚の言葉 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
祖父が語る戦時中の壮絶な体験を、孫の私が数ヶ月かけて聞き書きし、一冊の自分史としてまとめた。
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民俗学のフィールドワークでは、その土地の古老たちからの聞き書きが、失われつつある風習を紐解く貴重な資料となる。
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若き記者は現場で目撃者の話を丁寧に聞き書きし、事実関係の矛盾を洗い出しながら記事の構成を練った。
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