幻辞.com

名詞
1
標準
文例 · 用例
明治二十六年七月十八日鉄山の麓において内村鑑三改版に附する序 この書初めて成るや余はもちろんまず第一にこれを余の父に送れり(彼は今は主に在りて雑司ヶ谷の墓地に眠る)。
内村鑑三 基督信徒のなぐさめ 青空文庫
「――チタ子の父から、君を誘罪として告訴状を提出しているのだが、君とチタ子とはどんな関係なんだ。
吉行エイスケ 大阪万華鏡 青空文庫
」 机の前に鉄胡坐で、悠然と煙草を輪に吹く。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
私の袂を、じっと引張って、(あれ、照吉|姉さんが亡くなるんじゃなくッて)ッて、少し震えながらお三輪が言うと、(引潮時だねちょうど……)と溜息をしたは、油絵の額縁を拵える職人風の鉄な人で、中での年寄だった。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
そこでまた清々しく一吸して、山の端の煙を吐くこと、遠見の鉄の如く、「夏はさぞ涼いでしょう。
泉鏡花 春昼 青空文庫
」「難有え、」 と鉄に褄へ引挟んで、ほうと呼吸を一つ長く吐いた。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
渠のあまりに平民的なる、その度を放越して鉄となりぬ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
往々見るところの女流の鉄は、すべて汚行と、罪業と、悪徳との養成にあらざるなし。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫