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豆鉄砲

まめでっぽう
名詞
1
標準
peashooter
文例 · 用例
T「非人に迄、身を落し さだめて辛いであろう」 とハラハラと落涙して、T「其の方の至孝 天に通ぜぬ 道理が無い」 と乞食の手を掴んで、T「仇討本懐の日を 祈り申すぞ」 と老臣に金子を包ませて、 それを乞食に与え、T「些少乍ら 余の志じゃ」 乞食はまるで、鳩が豆鉄砲を喰った形。
山中貞雄 武蔵旅日記 青空文庫
而して誰も見て居ないと豆鉄砲などを取り出して、ぱちりぱちりと打って遊んで居たこともある。
幸田露伴 少年時代 青空文庫
尤もそれらの兇器は勿論玩具でサーベルはボール紙に銀紙を貼つたものであり、ピストルは木製の豆鉄砲だつたといふことである。
牧野信一 気狂ひ師匠 青空文庫
」「下っぱのひょうろく玉たちが、豆鉄砲みたいな啖呵をきるなよ。
妻恋坂の怪 右門捕物帖 青空文庫
ふふ、鳩が豆鉄砲を食ったような、きょとんとした顔をしてサ――いい流行児が、日本一の人気者が、何て馬鹿らしい顔をして見せるのサ?
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
こんな話をきくと大概の人が御愁傷様でといふやうな似たりよつたりの顔付をするものだが、ところがこゝにたつた一人、私がこの話をしかけると豆鉄砲をくらつた鳩のやうに唖然として(これは喋つてゐる私の方も唖然とした)つづいて羨望のあまり長大息を洩らした男があつた。
坂口安吾 天才になりそこなつた男の話 青空文庫
もう犯人はお分りでしょうね」 新十郎にこう訊かれて、虎之介はハトが豆鉄砲をくらッたようだ。
その十八 踊る時計 明治開化 安吾捕物 青空文庫
佐々は、課長が、家出か殺されたのかと急な問いをかけたので、鳩が豆鉄砲をくらったように、目をまるくして、しばらくは口がきけなかったが、やがて、ごくりと唾をのんだ。
海野十三 火星兵団 青空文庫