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葉音

はおと
名詞
1
標準
sound of rustling leaves
文例 · 用例
孤寂椶櫚の葉音に暮れてゆく夏の夕暮、 たゆまるる椶櫚のはたはた、裂葉よ、あはれ莖長く葉末は折れて垂れ顫へ、天に捧げし掌、――絶入の悶え。
蒲原有明 有明集 青空文庫
(ザーッと谷川の水音で、すべての声が消えて)(再び「寮歌」)歌(第二番の歌詞)豊かにみのれる石狩の野に雁の音はるばる沈みて行けば羊群声なく牧舎にかえり手箱のいただきたそがれこめぬ雄々しくそびゆるエルムの梢打振る野分に破壊の葉音のさやめく甍に久遠の光おごそかに、北極星を仰ぐかな。
三好十郎 樹氷 青空文庫
ざわざわと桑の葉音が寄って来た。
第五分冊 新書太閤記 青空文庫
私ならば、やけくそを起してしまふのに、津村はおとなしく笑つてゐる。
太宰治 郷愁 青空文庫
だもんだから、近所隣で井戸を掘り下げると、そこで最初はおとなしく見物してゐるが、水気を含んだ土が出て来、土混りの赤又は黒の水が出るに及んでは、子供心に冷静を失つてしまふのである。
葉山嘉樹 井戸の底に埃の溜つた話 青空文庫
しかし對手はおとなしく靜かに二三の應答をした。
萩原朔太郎 中央亭騷動事件(實録) 青空文庫
なにもかも正直に申し上げます、実はおととしの夏頃から師匠のところへ毎晩稽古にいくうちに、若い師匠と……。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
彼女はおとなしく本に向っていると、さぞ暑かろうと云って、一人の女が絹団扇で傍から柔かにあおいでくれた。
奥女中 半七捕物帳 青空文庫