清気
せいき
名詞
標準
文例 · 用例
階を登れば老侠客|莞爾として我を迎へ、相見て未だ一語を交はさゞるに、満堂一種の清気|盈てり。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
房廓は昼夜数百の電燈を点じて、清気機は常に新鮮なる空気を供給す。
— 正岡子規 『四百年後の東京』 青空文庫
清躯あたかも鶴のごとしと、こうもいったら当たるであろうか、そんなにも老人は痩せていて、そうしてそんなにも清気であった。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
自分が日中猟に出て、手が寒さで藍色になり、さすがに強健な体もぐたぐたに疲れて、日が暮れてから野原や沼地の清気と、乗馬や獲物や猟犬の臭いを満身に浴びて家に帰って来たならば、妻は優しい言葉でいそいそと出迎えて、良人の接吻をうけるために熱い唇を向ける。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『犬舎』 青空文庫
しかも水天一髪の間に泛んで、澄明清気を通してやつてくる魚信――魚の引く力といふものは、水を截り骨を浸透してシン身に応える。
— 佐藤惣之助 『魚美人』 青空文庫