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暮れゆく

くれゆく
動詞-五段-行く動詞-自動詞
1
標準
to darken
文例 · 用例
しだいに暮れゆく海波の上既に分列の任務を終へて艦等みな歸港の情に渇けるなり。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
かくの如きは、古くから日本の文学を裏付けてゐる無常観で、あまりに常套な、又あまりに感傷的な句ではあるが、しかも時の姿、流れの姿は、人の身の上ばかりでなく、川それ自身の栄華をすら、鼠色に暮れゆく川上の、遠山に沈む斜陽のうす黄色の中に、うすら寒い谷の影を、描き出されるやうになつた。
小島烏水 天竜川 青空文庫
わが心は鉛のごとく重く、暮れゆく空の雲をながめ入りてしばしは夢心地せり。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
わが心は鉛のごとく重く、暮れゆく空は墓のごとし。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
五月雨も夕暮れも暮れゆく春もこの二人にはとりわけて悲しからずとりわけてうれしからぬようなり、ただおのが唄う声の調べのまにまにおのが魂を漂わせつ、人の上も世の事も絶えて知らざるなり。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
門を出ずれば角なる茶屋の娘軒先に立ちてさびしげに暮れゆく空をながめいしが、われを見て微かに礼なしぬ、貴嬢はこの娘を憶えいたもうや。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
一度は一人残っていると強情を張りましたので、母だけ先に帰りましたが、私は日の暮れかかりに縁先に立っていますと、叔母の家は山に拠って高く築きあげてありますから山里の暮れゆくのが見下されるのです。
国木田独歩 女難 青空文庫
いま室内にひとりで坐つて暮れゆくたましひの日かげをみつめるそのためいきはさびしくしてとどまる蠅のやうに力がないしづかに暮れてゆく春の夕日の中を私のいのちは力なくさまよひあるき私のいのちは窓の硝子にとどまりてたよりなき子供等のすすりなく唱歌をきいた。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
作例 · 標準
窓の外は、静かに暮れゆく空模様だった。
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旅の終わりを告げるかのように、夕日がゆっくりと暮れゆくのを見ていた。
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辺りが暮れゆくにつれて、街の明かりが一つ、また一つと灯り始めた。
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