怒
ど
名詞
標準
文例 · 用例
とけがたき不和のあひだに身を処して、 ひとり悲しく今日も怒れり。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
茶まで断ちて、わが平復を祈りたまふ母の今日また何か怒れる。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
民さんを思うために神の怒りに触れて即座に打殺さるる様なことがあるとても僕には民さんを思わずに居られない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
「奴」と「怒」は音が同じであるけれども、その中の或る語においては「怒」を使って「奴」を使わない。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
『古事記』に「怒」で書いてある「野」「角」「偲」「篠」「楽」などの語は今でも「ヌ」の音と見て「ヌ」「ツヌ」「シヌブ」「シヌ」「タヌシ」と読んでおりますが、後世の言語ではこれらはみな「ノ」になっております。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
完了の助動詞の「ぬ」、「沼」「貫」「主」「衣」などの「ヌ」は「奴」の類の文字で書いて、前の「怒」の類の文字では書かず、別の類に属する。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
右の「怒」の類の仮名で書かれている「野」「角」「偲」「篠」「楽」などの諸語は、『万葉集』の訓でも古くは「の」「つの」「しのぶ」「しの」「たのし」と読んでいたのですが、江戸時代の国学者が「ぬ」「つぬ」「しぬぶ」「しぬ」「たぬし」と改めたものです。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
「怒」の類は、後世の語ではすべて「の」になっていて「ぬ」とはなっていませんから、これを「の」とよむ方が正当と考えられます。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
怒(いかり、ど、ぬ) 怒り - 感情の一つ。 怒 (ゲーム) - SNKのアクションゲーム。 ヌー族 (怒族) - 中国の少数民族。
関連項目
出典: 怒 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0