気格
きかく
名詞
標準
文例 · 用例
「いなせ」「いさみ」「伝法」などに共通な犯すべからざる気品・気格がなければならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
気格乃ち本句に過ぐ、之を剽と謂はざるも可なり。
— その七 ――放翁詩話三十章―― 『放翁鑑賞』 青空文庫
そこで、どんな気格の高い他の人の書に出会っても、それはそれで少しの引け目を感ぜずに、その内容の個性味を、どこまでもはっきりと押して行っているのである。
— 北大路魯山人 『一茶の書』 青空文庫
自分の気格を以て、すべてを終始している。
— 北大路魯山人 『春屋の書について』 青空文庫
筆蹟に表われたる気格、心韻に拠って察するのである。
— 北大路魯山人 『墨蹟より見たる明治大正の文士』 青空文庫
気中万物の生育悉く天地の気格に随ふゆゑ也。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
排水の換気格子に蹄鉄が触れたほんの一瞬、馬が消滅。
— THE INVISIBLE FORCE 『見えざる力』 青空文庫
画史の上から観れば、武蔵が、水墨画に親しんだのは、その最盛期ではなく、むしろ、気格を一義とする墨画としては、そろそろ内容的には堕落し始めた――水墨画末期であったといってよい。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫