獅子頭
ししがしら異読 シシガシラ
名詞
標準
lion mask
文例 · 用例
」と膝を丁と支くと、颯と掻巻の紅裏を飜す、お孝は獅子頭を刎ねたように、美しく威勢よく、きちんと起きて、「でも、さすがに土地の姉さんだねえ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
二個の頭、獅子頭、高いのと低いのと、後になり先になり、縺れる、狂う、花すれ、葉ずれ、菜種に、と見るとやがて、足許からそなたへ続く青麦の畠の端、玉脇の門の前へ、出て来た連獅子。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
」「お前は知らないでもね、母様の方は知ってるかも知れないよ、」 と衝と手を袴越に白くかける、とぐいと引寄せて、横抱きに抱くと、獅子頭はばくりと仰向けに地を払って、草鞋は高く反った。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
落したら其処でよし、失くしたらそれッきりで可んだから……唯心持だけなんだから……」「じゃ、唯持って行きゃ可いのかね、奥さん、」 と聞いて頷くのを見て、年紀上だけに心得顔で、危っかしそうに仰向いて吃驚した風でいる幼い方の、獅子頭を背後へ引いて、「こん中へ入れとくだア、奴、大事にして持ッとんねえよ。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
玉脇の妻は、以て未来の有無を占おうとしたらしかったに――頭陀袋にも納めず、帯にもつけず、袂にも入れず、角兵衛がその獅子頭の中に、封じて去ったのも気懸りになる。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
とそれは獅子頭の緋の母衣であった。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
蘭鋳、和蘭獅子頭はもちろんとして、出目蘭鋳、頂点眼、秋錦、朱文錦、全蘭子、キャリコ、東錦、――それに十八世紀、ワシントン水産局の池で発生してむこうの学者が苦心の結果、型を固定させたという由緒付の米国生れの金魚、コメット・ゴールドフィッシュさえ備えられてあった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
――正面奥の中央、丸柱の傍に鎧櫃を据えて、上に、金色の眼、白銀の牙、色は藍のごとき獅子頭、萌黄錦の母衣、朱の渦まきたる尾を装いたるまま、荘重にこれを据えたり。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
作例 · 標準
正月のお囃子に合わせて、真っ赤な獅子頭を被った踊り手が家々を回る。
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「痛いけど我慢してね、獅子頭に頭を噛んでもらうと病気にならないんだよ」
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工芸品店には、職人が手掘りで仕上げた表情豊かな獅子頭が並んでいる。
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標準
Japanese deer fern (Blechnum nipponicum)
作例 · 標準
神社の裏手の湿った岩場に、獅子頭という種類のシダが青々と茂っている。
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獅子頭の葉先が複雑に分かれた形は、まるで伝説の獣のたてがみのようだ。
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「この植物、名前を獅子頭って言うんだ。かっこいい名前だね」
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