散兵線
さんぺいせん
名詞
標準
front line of (trenches for) deployed soldiers
文例 · 用例
二 ユフカ村から四五露里|距っている部落――C附近をカーキ色の外皮を纏った小人のような小さい兵士達が散兵線を張って進んでいた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
」「三四尺の火尾を曳いて弓形に登り、わが散兵線上に数個破裂した時などは、青白い光が広がって昼の様であった。
— 岩野泡鳴 『戦話』 青空文庫
淋しさと寒さとの中に斥候の報告を待って居る散兵線はにわかに附近の林中からの銃火を浴びた。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫
一町にも足りない散兵線は、十分と立たぬ間にまばらになった。
— 菊池寛 『勲章を貰う話』 青空文庫
林の角に歩兵が散兵線を布いていると思うと、バリバリと小銃の音が凄まじく聞こえる。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
砲兵力の進歩が敵散兵線の突破を容易にするので、防者は数段に敵の攻撃を支えることとなり、いわゆる数線陣地となりましたが、それでは結局、敵から各個に撃破される危険があるため、逐次抵抗の数線陣地の思想から自然に面式の縦深防禦の新方式が出てきました。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
勝つために、敵の文化宣伝武器としてのブルジョア婦人雑誌の全散兵線を、周密に検査しなければならない時に来ているのである。
— 宮本百合子 『婦人雑誌の問題』 青空文庫
(成る程、遠くまで届くものだな) 近藤は、立木の背後で、散兵線を作って、整然として、少しずつ前進してくる敵に、軽蔑と、感心とを混合して、眺めていた。
— 直木三十五 『近藤勇と科学』 青空文庫
作例 · 標準
部隊は散兵線を形成し、広い野原をカバーしながら敵の出方を伺った。
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「散兵線を維持しろ!一人でも突出するとそこから崩されるぞ!」と分隊長が怒鳴った。
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古戦場の跡地を歩きながら、かつてここで散兵線が敷かれていた当時の様子を想像した。
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