幻辞.com

騒客

そうかく
名詞
1
標準
文例 · 用例
二十一 ことがここに至っては、いかに逸興の詩人騒客といえども、再び以前の興を取戻すことは不可能でしょう。
白雲の巻 大菩薩峠 青空文庫
斯くの如く下谷和泉橋のあたりは明治七、八年の頃に至って再び安政文久当時の如く文人騒客の門墻を接する地となった。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫
静夜騒客「ありがとうございました」 と、尼は友松へむかい、心から礼をのべて、「まるで生き写しのようにおもわれます。
第十分冊 新書太閤記 青空文庫
酒泉を汲みあう客たちの瑠璃杯に、薫々の夜虹は堂中の歓語笑声をつらぬいて、座上はようやく杯盤狼藉となり、楽人楽器を擁してあらわれ、騒客杯を挙げて歌舞し、眼も綾に耳も聾せんばかりであった。
群星の巻 三国志 青空文庫
官能の疲れを苦蓬酒の盃に啜り象徴のあやかしを珈琲の煙に夢みる近代の騷客、ともすれば純情の心雅びかなる古巣にのがれて此の古き歌集の手觸りに廢唐のやるせなき風流を學ばんとす。
萩原朔太郎 短歌 青空文庫
とにかく堅田、野洲川河口の長沙以南の湖畔の景致は産業文明のために夥しく損傷されて、昔の詩人騷客を悦ばしめた風景の跡は徒に過去の夢となつてしまつてゐる。
琵琶湖めぐり 湖光島影 青空文庫