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細筆

さいひつ異読 ほそふで
名詞
1
標準
fine brush or pencil
文例 · 用例
私はお返しが上げ度くも気がせいて、手近に有合せの日本から持って行ったものを、一つかみにしてあとを追いました――猫の毛でつくった日本の細筆三本、五色のつまみ細工の小箱一つ、桜の縫いのしてあるハンカチ一枚――あとで考えても、おかしな贈物でした。
岡本かの子 伯林の降誕祭 青空文庫
そこでノアルで細筆のフランス文字、ブルバールデトセトラ。
寺田寅彦 二科狂想行進曲 青空文庫
冬の日鳥居清忠ゑがく枠は皆朱の立屏風、さて立膝の、細筆に春の柳をかく女、それを寝て観る男髷、男磨る女童、日向縁、手水がめにはおかめ笹、冬の日和はもつやうで、まだ薄墨の時雨ぐせ、しよざいなささの、しんじつの、ええ、つれづれの小半日でありんす。
北原白秋 海豹と雲 青空文庫
そこの竹垣を隔てて、角家がト○の中に(の)を大く(あり)と細筆で書いたのを通へ向けて、掛けてある荒物|店。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
細筆一本でおまんまをかせぐ祐筆のやせ腕が、お江戸自慢のおいらの相手になれるけえ。
子持ちすずり 右門捕物帖 青空文庫
母は外国にいる父へやるために、細筆で、雁皮の綴じたのに手紙を書いている。
宮本百合子 からたち 青空文庫
夜になると大きい父のテーブルの上に、その時分の子供の目にはいかにも綺麗で明るいニッケルの台ランプを灯し、雁皮を横に二つ折りにたたんで綴じたのへ、細筆で細かくロンドンにいる父への手紙を書いていた母の横顔は、なんと白くふっくりとしていただろう。
宮本百合子 青空文庫
灯がその火屋の中にともるとキラキラと光るニッケル唐草の円いランプがあって、母は留守の父のテーブルの上にそのランプを明々とつけ、その上で雁皮紙を詠草のよう横に折った上へ、細筆でよく手紙を書いた。
宮本百合子 父の手紙 青空文庫
作例 · 標準
絵を描くときは、細部にこだわるため細筆を使う。
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書道で繊細な線を書くには、良い細筆が欠かせない。
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彼女は細筆で、見事な鳥の羽を描き出した。
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2
標準
(artistically) detailed writing
作例 · 標準
彼の小説は、情景が細筆で描かれているように美しい。
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論文の細筆の部分は、特に専門性が要求される。
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この報告書は、細筆で綿密に調査結果が記されている。
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3
標準
writing down in detail (of information)
作例 · 標準
会議の議事録は、細筆で正確に記録された。
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彼女は旅の出来事を細筆で日記に綴った。
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事件の経緯は、証言に基づいて細筆された。
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