石坂
いしざか
名詞
標準
文例 · 用例
この使のついでに、明神の石坂、開化楼裏の、あの切立の段を下りた宮本町の横小路に、相馬煎餅――塩煎餅の、焼方の、醤油の斑に、何となく轡の形の浮出して見える名物がある。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
宗吉は、一坂戻って、段々にちょっと区劃のある、すぐに手を立てたように石坂がまた急になる、平面な処で、銀杏の葉はまだ浅し、樅、榎の梢は遠し、楯に取るべき蔭もなしに、崕の溝端に真俯向けになって、生れてはじめて、許されない禁断の果を、相馬の名に負う、轡をガリリと頬張る思いで、馬の口にかぶりついた。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
石坂氏ハダメナ作家デアル。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
先輩、石坂氏への、せめて礼儀と確信ございます。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
それとも、石坂洋次郎の小説かしら」 二中年は、思わず苦笑いをもらした。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
」「また、石坂洋次郎の話をしているの?
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
駅を出れば直に碓氷峠のはね石坂なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その五十七 此夏、文化六年の夏、蘭軒は石坂|白卿と石田士道との家に会して詩を賦した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫