登路
とうろ
名詞
標準
文例 · 用例
シャスタへの登路は、氷河踏査を主とするならば、私たちの路を取らずに、南のマック・クラウド村から登るか、またはやや北行して、シャスタとシャスチナ間の、窪地を目指して登る方が、よかったということを、後から聞かされた。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
「――昨年、能登の外浦を、奥へ入ろうと歩行きました時、まだほんの入口ですが、羽咋郡の大笹の宿で、――可心という金沢の俳人の(能登路の記)というのを偶然読みました。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
……俳句、歌よりも、一体、何と言いますか、冠づけ、沓づけ、狂歌のようなのが多い、その中に――(能登路の記)――があったのです。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
可心にとって、能登路のこの第一歩の危懼さが、……――実は讖をなす事になるんです。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
「――能登路の可心は、僻みで心得違いをしたにしろ、憎いと思った女の、過って生命を失ったのにさえ、半生を香華の料に捧げました。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
妙義祠より大字巖まで十五町、大字巖より奧の院まで十町、奧の院より頂上まで二十五町、都合五十町の登路と稱す。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
この登路の難儀を十銭で免れたかと思うと、余は嬉しくって堪まらなかった。
— 正岡子規 『くだもの』 青空文庫
登路は切り開きが不明瞭であったが、兎の足跡がよき道しるべであった。
— 松濤明 『春の遠山入り』 青空文庫