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鰯屋

いわしや
名詞
1
標準
文例 · 用例
節季はむろんまるで毎日のことで、醤油屋、油屋、八百屋、鰯屋、乾物屋、炭屋、米屋、家主その他、いずれも厳しい催促だった。
織田作之助 夫婦善哉 青空文庫
小供の時分本町の鰯屋へ奉公に行っていた時、浜の西洋人が可愛がって、外国へ連れて行くと云ったのを断ったのが、今考えると残念だなどと始終話していた。
夏目漱石 硝子戸の中 青空文庫
中村を進発のとき、軍之助を筆頭に各務房之丞、山東平七郎、轟玄八ほか二十七人、〆めて三十一名だった相馬月輪組は、木戸の峠の剣闘に秋穂左馬之介等三人を失って二十八人、それでも与吉を案内に水戸街道の宿々に泊りを重ねて、きょうの夕刻、こうしてたどり着いたのが助川の旅籠鰯屋の門口だ。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
猶又|木場貞は玩具店鴻麓堂の収入だけでは暮しが立たないので、俗に赤本屋と称して地方新聞連載の小説や講談筆記を刊行する鰯屋書店の編輯員になつたことも報告書に見えてゐた。
永井荷風 来訪者 青空文庫
おかげでおれは、盗人と思われて、いわし屋のやつに、ひどい目にあわされた」と、ぶつぶつ言っています。
新美南吉 ごん狐 青空文庫
かわいそうに兵十は、いわし屋にぶんなぐられて、あんな傷までつけられたのか。
新美南吉 ごん狐 青空文庫
降ってわいたようなという形容はあるが、これはそれを文字どおりにいっていかさま降ってわいたつるぎの暴風雨――こうしてかれ泰軒が、突如助川いわし屋の天井から天降るまでに彼はいったいどこにひそみ、いかにして月輪組をつけて来たか?
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
一行にすこし遅れ、混雑にまぎれていわし屋の屋根うらへ忍びあがったかれ、いまその酒宴の真っただなかをはかってずり落ちてきたのだ。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫