ぐしゃり
ぐしゃり
副詞副詞-と
標準
squashed
文例 · 用例
張子の人形を立っているまゝ頭からぐしゃりと縦に踏みつけたようなのや、××も、ふくよかな肉体も全く潰されて、たゞもつれた髪でそれと分る女が現れてきた。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
――仮装した小按摩の妄念は、その枝下、十三地蔵とは、間に水車の野川が横に流れて石橋の下へ落ちて、香都良川へ流込む水筋を、一つ跨いだ処に、黄昏から、もう提灯を釣して、裾も濡れそうに、ぐしゃりと踞んでいる。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
どうです、意気なお方に釣合わぬ……ン、と一ツ刎ねないと、野暮な矢の字が、とうふにかすがい、糠に釘でぐしゃりとならあね。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
)か何かで、美濃から近江、こちらの桟敷に溢れてる大きなお臀を、隣から手を伸して猪口の縁でコトコトと音信れると、片手で簪を撮んで、ごしごしと鬢の毛を突掻き突掻き、ぐしゃりと挫げたように仕切に凭れて、乗出して舞台を見い見い、片手を背後へ伸ばして、猪口を引傾けたまま受ける、注ぐ、それ、溢す。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
何も真暗な夜、田圃の中に、ぐしゃりと坐って、足の裏を擽られて、腰から冷通るとまで、こじつけずともの事だ。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
発奮をくらい、婆は尻餅をついて、熟柿のごとくぐしゃりとなったが、むっくと起き、向をかえると人形町通の方へ一文字に駆け出した、且つ走り、且つ声を絞って、「火事じゃ、火事じゃ。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
」 挽臼の石に挟まれた蕎麦殻は、ぐしゃりぐしゃりと筵に落ちて来た。
— 本庄陸男 『とも喰い』 青空文庫
碌さんは見当を見計って、ぐしゃりと濡れ薄の上へ腹をつけて恐る恐る首だけを溝の上へ出して、「おい」「おい。
— 夏目漱石 『二百十日』 青空文庫
作例 · 標準
完熟した桃を落としてしまい、床でぐしゃりと潰れた甘い香りが漂った。
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彼は悔し紛れに、書きかけの原稿をぐしゃりと丸めた。
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踏みつけたカマキリの卵が、ぐしゃりと嫌な音を立てて潰れた。
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