苔むす
こけむす
動詞-五段-サ行動詞-自動詞
標準
to become covered in moss
文例 · 用例
これは林の奥の古い墓地で苔むす墓が四つ五つ並んでその前にすこしばかりの空地があって、その横のほうに女郎花など咲いていることもあろう。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
抑も此男は父の死だ後、市街外れに在る小さな莊園を承嗣だので、此莊園こそ怠惰屋の店とも謂つべく、其白い壁は年古て崩れ落ち、蔦葛思ふがまゝに這纏ふた門は年中開つ放しで閉たことなく、無花果や芭蕉が苔むす泉のほとりに生茂つて居るのである。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
バスケットに、等閑に絡めたままの、城あとの崩れ堀の苔むす石垣を這って枯れ残った小さな蔦の紅の、鶫の血のしたたるごときのを見るにつけても。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
苔むすやゆつ岩村に。
— 長塚節 『長塚節歌集 上』 青空文庫
」 依頼人の居間についた細長い格子窓が、玄関とともにこの歴史ある学寮の苔むす方庭へ面していた。
— THE ADVENTURE OF THE THREE STUDENTS 『三枚の学生』 青空文庫
到るところ苔むす礎のみがのこつて、穗を吹いてゐる薄や名も知れぬ雜草に蔽はれてゐる。
— 嘉村礒多 『滑川畔にて』 青空文庫
苔むす絶壁の上には、信天翁の群が飛びかっている。
— 平田晋策 『昭和遊撃隊』 青空文庫
―― 苔むす絶壁にうちよせる波は、二人の未来を祝福するかのようである。
— 平田晋策 『昭和遊撃隊』 青空文庫
作例 · 標準
深い森の奥に、年月を経て苔むす石仏がひっそりと佇んでいた。
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「君が代」の歌詞にあるように、苔むすまで長く栄えることを願う。
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放置された古い庭園では、灯籠がすっかり苔むして趣を増している。
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標準
to become aged
作例 · 標準
苔むすまでこの地を守り続けてきた長老の言葉には、深い重みがある。
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苔むすような古い伝統行事が、今もこの村では大切に受け継がれている。
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二人の絆が、苔むすまで変わることなく続いていくことを祈っている。
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