抜き差しならぬ
ぬきさしならぬ
表現形容詞-語幹
標準
sticky (situation)
文例 · 用例
然しまだ曾てなかつた新しい人物の創造は抜き差しならぬ心の複雑さの故に苦しんでゐる人々、その人固有の挙止を失はないで持つてゐる人々にのみ、自然な欲求となるのである。
— 中原中也 『アンドレ・ジイド管見』 青空文庫
自分の意志でなかったにしても、親たちを引き寄せたりしたことは、何といっても抜き差しならぬ羽目に陥ち込んだものであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
何ぜかと云いますと、私は農業にくらいばかりじゃなく、現在の農業は素人眼にも、抜き差しならぬ集約状態の飽和点に達しているように見受けられるものですから、一ヵ所を改革すれば、全面的に微妙な変化を及ぼしていくのじゃありませんか。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
ことに妊娠というようなことにでもなれば、抜き差しならぬ破目に陥ることがある。
— ――恋愛―― 『学生と生活』 青空文庫
2 出版協会をして、このような抜き差しならぬ状態に追い込んだものは一にわれわれ業者の責任である。
— 嶋中雄作 『日本出版協会論』 青空文庫
その間|鷲尾は実際運動から文化団体へ移っていったりしたが、抜き差しならぬ過去は、こうしてちゃンと現在へ繋がっていた。
— 徳永直 『冬枯れ』 青空文庫
いずれも寛濶なる貫祿を身につけ、抜き差しならぬ一問一答をしているさまは、譬えていうなら、二人の明智大将が戦場において馬首を交うるが如き、一種凛然たる趣きがあるのであった。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
私どもがそういう抜き差しならぬところに追い込まれた時に、キリストが私どもに対して、「お前の身代金を払った」とおっしゃったのです。
— 矢内原忠雄 『キリスト教入門』 青空文庫
作例 · 標準
彼は顧客との間で抜き差しならぬ状況に追い込まれ、困惑していた。
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政治家たちは、抜き差しならぬ問題の解決に頭を悩ませている。
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「これは抜き差しならぬ事態だ。どうする?」とリーダーは皆に問いかけた。
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