依嘱
いしょく
名詞
標準
文例 · 用例
あとがき この「惜別」は、内閣情報局と文学報国会との依嘱で書きすすめた小説には違いないけれども、しかし、両者からの話が無くても、私は、いつかは書いてみたいと思って、その材料を集め、その構想を久しく案じていた小説である。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
たとへば僕は一千九百十九年の七月に、アメリカのヂャイアントアーム会社の依嘱を受けて、紅宝玉を探しにビルマへ行ったがね、やっぱりいつか足は紅宝玉の山へ向く。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
たとえば僕は一千九百十九年の七月に、アメリカのジャイアントアーム会社の依嘱を受けて、紅宝玉を探しにビルマへ行ったがね、やっぱりいつか足は紅宝玉の山へ向く。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
依嘱というのは、そらあすこへ行く、あの、な、」 とへいげんを指して、「彼奴の持っている時計を掏ってくれんか。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
さらに兄に依嘱しえべくんば、我が小妹のために一顧を惜しまざれ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
李陵は単于からの依嘱たる降服勧告についてはとうとう口を切らなかった。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
帰朝するや否や余は突然講師として東京大学にて英文学を講ずべき依嘱を受けたり。
— 夏目漱石 『『文学論』序』 青空文庫
就中徳さんの輯録した所の材料には、「右蘭軒略伝一部帝国図書館依嘱に応じ謹写し納む。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫