躍らせる
おどらせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to throw (oneself)
文例 · 用例
現代の新聞のジャーナリズムは幾多の猫又を製造しまた帝都の真中に鬼を躍らせる。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
楽しい空想ほど心を躍らせるものはありません。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
あたかも日本画が僅少の線を以て描きて自然物を躍如たらしむるが如く、数語を以て各動物を読者の前に躍らせるのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
たしかに眼の前に現れてゐる人物が呶鳴つたり喚いたりしてゐるのに一向に言葉が通じない小屋うちに引きかへて、ここでは咳払ひをひとつあげても、姿は見えぬがあちこちの木蔭にいくたりもの人が隠れてゐる通りに呼応して来る鮮やかさに僕は土人のやうに胸を躍らせるのであつた。
— 牧野信一 『沼辺より』 青空文庫
われらが播種し、もしくは移植した艸木が、大地の生生の気に刺激せられ、化育せられて、艸は艸として、木は木としての生命の発展を遂げゆくのを見て、言語に言ひつくしがたい、甚深な感激と歓喜とに先づ心を躍らせる者は、誰よりも土に親しみ、手を汚してまでも種子を播いたもの、彼自らでなければならない。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
それは僕が始めて簡単な鉱石受信機を作って銚子の無線電信を受けた其の夜から、不思議に心を躍らせるようになった言わば一種の「萌え出でた恋」だったのです。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫
』と喚きつづけるばかりで、三頭馬車が、やや降り勾配に走っている街道の、そこここにやたらにある坂を、ガラガラと駈けあがったり、一気に駈けおりたりするたんびに、馭者台の上でゆらりゆらりと身を躍らせるのであった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
時として、低い雲が土手のように並んでいると、それが島影ではないかと思い、はっと心を躍らせるのであるが、その雲はすぐ海霧に閉ざされて、海も空も、夢の中の光のようにぼんやりとしてしまうのだった。
— 小栗虫太郎 『紅毛傾城』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
to stir (one's feelings)
作例 · 標準
例句