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蹈外

蹈外
名詞
1
標準
文例 · 用例
崕を蹈外そうとした刹那の心持。
国木田独歩 酒中日記 青空文庫
されどかく揃ひて好き容量は未だ見ずと、静緒は心に驚きつつ、蹈外せし麁忽ははや忘れて、見据うる流盻はその物を奪はんと覘ふが如く、吾を失へる顔は間抜けて、常は顧らるる貌ありながら、草の花の匂無きやうに、この貴婦人の傍には見劣せらるること夥かり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
峯「逃がすものか」 と飛付こうとするを見て、お藤は逃げるも真暗がり、思わず崖を蹈外してガラ/″\/″\と五六丈もある山田川の渦巻立った谷川へ、彼のお藤は真逆さまに落ちましたが、これは何様な者でも身体が微塵に砕けます。
三遊亭圓朝 霧陰伊香保湯煙 青空文庫
四十五 さて車夫の峯松が、欺いて連れ出しましたお藤と云う彼の婦人を、皀莢滝の谷間へ追込みましたので、お藤は勝手は知らず、足を蹈外して真逆さまに落ちましたが、御案内の通り彼の折田の谷は余程深うございまして、下には所々に巨岩が有りまして、これへ山田川の流れが衝って渦を巻いて落します。
三遊亭圓朝 霧陰伊香保湯煙 青空文庫