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犬潜り

いぬくぐり
名詞
1
標準
文例 · 用例
一々、人調べをしてから、犬潜りから通しているので、私たちも改められて潜り抜けたが、何んだか陰気な不気味なことでありました。
上野戦争当時のことなど 幕末維新懐古談 青空文庫
こうして遊戯の選手に当るべき犬殺しの来るのを待っている間に、例の長吉、長太の犬殺しが、犬潜りから入って来ました。
道庵と鰡八の巻 大菩薩峠 青空文庫
さて、犬殺しが犬潜りから入って来た時分に、ムク犬の眼が爛としてかがやきました。
道庵と鰡八の巻 大菩薩峠 青空文庫
「でも、見当位はつくだろうと思うが」「――」「お嬢さんの手紙と思い込まなきゃ、二本差の立派な若侍が、犬潜りから這い込むような、恥曝しなことはしなかったでしょう」 平次は件の手紙を畳の上に置いて、なおも詰め寄るのでした。
恋患い 銭形平次捕物控 青空文庫
裏木戸の近く、板塀の裾にあいている犬潜りの穴は、飼犬や野良犬が往来するために、板の割れ目を押し破って作ったもので、素より人の手でわざ/\拵えたものではありませんが、横七寸、縦一尺ほどで、華奢な身体なら、存分人間も潜れないことは無かったのです。
恋患い 銭形平次捕物控 青空文庫
犬潜りの穴は塞ごうと思いながら、ツイそのままになって居ましたので」 与茂吉の話は、よく筋が通ります。
恋患い 銭形平次捕物控 青空文庫
自分の刀を尻から、――何處でそんなことがあつたんだ」「金澤町の江島屋――この間|薊の三之助が殺された場所、今度は塀の下の、犬潜りの穴に首を突つ込んだ伊保木金太郎がやられましたよ」「成程そいつは厄介だ、行つて見よう」 平次はかうして二度目の出動になりました。
戀患ひ 錢形平次捕物控 青空文庫
「でも、見當くらゐはつくだらうと思ふが」「――」「お孃さんの手紙と思ひ込まなきや、二本差の立派な若侍が、犬潜りから這ひ込むやうな、恥曝しなことはしなかつたでせう」 平次は伜の手紙を疊の上に置いて、なほも詰め寄るのでした。
戀患ひ 錢形平次捕物控 青空文庫