怪々
かいかい
形容動詞
標準
文例 · 用例
何よりもその證據は、子供たちの悦ぶ映畫が、常に忍術使ひの出るチヤンバラ劇と、奇々怪々の夢に充ちた漫畫映畫と、ポンチ的諧謔のチヤツプリンとに限られてゐる。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
時代とか社会とか謂はれる随分偶然的な機構は、諸君のやうな結構な適従性を持つてゐるのであつてみればなんらの怪々たるものでもないが、それのない人にとつては、時々刻々の妖怪と見えるかも知れない。
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
殊に主人公の思ひあがつた奇々怪々の言動は、落丁の多いエンサイクロペヂアと全く似てゐる。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
殊に主人公の思いあがった奇々怪々の言動は、落丁の多いエンサイクロペジアと全く似ている。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
從つてあんまり露骨に奇々怪々だつたり、ふんだんに血潮やピストルが飛び出したり、厭やに眼まぐるしく探偵や犯人の隱現出沒する探偵小説はほんとの面白味には乏しい。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
これまで記録した二つの事件のように、奇々怪々たる特徴があるわけではない。
— A SCANDAL IN BOHEMIA 『ボヘミアの醜聞』 青空文庫
『一口にいえば、当時――千九百――年――巴里には、政治経済界に勃発した奇々怪々な疑獄事件に関連して有名な恐慌がやって来たのだ。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
危険というよりは奇々怪々なものに思えたのだ。
— THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 『自転車乗りの影』 青空文庫