貴覧
きらん
名詞
標準
your (visual) observation
文例 · 用例
空中楼閣的模擬発明よりも奇なるホンモノの発明も亦、無からずして可ならん哉、乃ち、商工省特許局発行の広報より抜粋して次に数例を貴覧に供せんとす。
— 海野十三 『発明小僧』 青空文庫
さて本朝本間|久と申す人別紙原稿をよこし『ホトトギス』か『中央公論』へ周旋してくれぬかとの依頼故、まず以て原稿を供貴覧候。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
切符賣る家の闇きらんぷの火影に見れば、先きほど隣室にてなやみし、醉ひしれたるをのこなりけり。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
謡さえマンゾクに謡いきらんで舞おうなぞとは以ての外……」 とキメ付けられたので、本人はどこが悪いのかわからないまま一縮みになって引退った。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
紫陽花の重いまりを起しつつきらんとする女。
— 杉田久女 『大正女流俳句の近代的特色』 青空文庫
その願いの姿は、空間に形づくるとすれば、あの教会にあるような柱の姿、天にのぼりきらんとして、空に消え去っているような、鋭い屋根の姿を形づくっているのである。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
さと そツてちや、起けても起きらんとだもね。
— 岸田國士 『牛山ホテル(五場)』 青空文庫
鼻がまだ直りきらんのでしょう。
— 正宗白鳥 『入江のほとり』 青空文庫