求
きゅう
名詞
標準
文例 · 用例
「家畜診察所」とある大字のわきに小さく「病畜入院の求めに応じ候」と書いてある。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
それもこれも考えればみな自分のうかつから求めたことでまぬがれようのない、いわゆるみずから作れるわざわいだ……。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
そうしてつとめて、自分が苦労してる問題に離れた話に興を求め、ことさらにたわいもないことを騒いで、一|晩ざる碁をたのしんだ。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
子どもをりっぱにして自分がしあわせをしようと思うても、それはあてにならないから、なんでも人間のしあわせということは、自分にできることの上に求めねばならぬ。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
とかく無理な希望を持ってると、自分のすることにも無理ができるから、無理とくるしみを求めるようになるなどと話されて、細君もひたすら西田の好意に感じて胸が開いた。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
予は十八歳の春、豊かならぬ父母に僅少の学資を哀求し、始めて東京に来って法律学などを修めた。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
併し再度出京の目的は自己の私心を満足させんとの希望ではない、衣食を求むるため生活の道を得んがため、老親の短き生先を自分の手にて奉養せんとの希望のためであった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
予は猶母牛の注意を男共に示して置て寝てしまった夜明けて後男共は今暁の死犢を食料にせんことを請求してきた。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫