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夏草

なつくさ
名詞
1
標準
summer grass
文例 · 用例
人夫よ はやく夏草を刈りつくせ狼火をあげよ 烟を空にたなびかせよ空想の陣幕を野邊にはつてまぼろしの宴樂をほしいままにせよ。
萩原朔太郎 青空文庫
夏草が生ひ茂つて、出たばかりの朝日は露にキラキラ光つてゐた。
中原中也 金沢の思ひ出 青空文庫
鮒鮓や彦根の城に雲かかる 夏草の茂る野道の向うに、遠く彦根の城をながめ、鮒鮓のヴィジョンを浮べたのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
昔は天主閣の建っていた所が平地になって、いつしか姫小松まばらにおいたち、夏草すきまなく茂り、見るからに昔をしのばす哀れなさまとなっています。
国木田独歩 春の鳥 青空文庫
夏草の茂った中洲の彼方で、浅瀬は輝きながらサラサラ鳴っていた。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
向う側は、袖垣、枝折戸、夏草の茂きが中に早咲の秋の花。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
屹と心を取直し、丈に伸びたる夏草を露けき袖にて押分け押分けなお奥深く踏入りて忍び込むべき処もやと、彼方此方を経歴るに、驚くばかり広大なる建物の内に、住む人少なければ、燈の影も外へ洩れず。
泉鏡花 活人形 青空文庫
俥は寂然とした夏草塚の傍に、小さく見えて待っていた。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
作例 · 標準
夏草が伸び放題になり、田んぼのあぜ道も歩きにくくなった。
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炎天下の中、背の高い夏草が生い茂る野原を歩いた。
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夏草の匂いが、夏の訪れを告げているかのようだ。
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