連れ込む
つれこむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to bring (someone into a place)
文例 · 用例
男 それやおまへが出ると、また俺の嫌な人間ばかりを連れ込むからさ。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
そして『ちょっと顔を借してくれ』と云って、私を無理矢理に建物の蔭へ連れ込むと、そこの暗がりに待っていた二三人の仲間と共に私を囲んで、金銭を強請した。
— ―― Ibi omnis effusus labor ! ―― 『浪漫趣味者として』 青空文庫
それ等のいる中へ、いま、すっかり憔悴して而かも身なりも崩れている葛岡を連れ込むのは可なり恥かしい想いであったが、葛岡に対する心配で手もなく突破して、わたくしたちは食堂の河岸側のテーブルに落付きました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
縁日の夜、不動様の暗がりで抱き合っていたという者もあり、鉄ちゃんが安子を連れ込む所を見たという者もあった。
— 織田作之助 『妖婦』 青空文庫
成る程……そこで四人の子供を左右に引連れた猛獣天女が、はるばると人間世界に天降る事になったが、それに就ては昌夫の秀麿が、思い出深い石狩川の上流から、エサウシ山下の別荘まで、人に知れないように連れ込むべく、アラユル苦心を払ったものである。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
こいつのおかげでこの大都市で少なくとも一ヵ所、邪魔者の入らない当てが手に入るわけで、あとはうまくドレッバーをその家屋へ連れ込むことさえできれば、万事解決です。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
お半は幽霊を怖がって、中途から右の路へ出ようというのを、胸に一物ある信次郎は、無理に左の方へ連れ込むと、お半はいよいよ怖がって信次郎にすがり付く。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
太十は後には瞽女の群をぞろぞろと自分の家へ連れ込むようになった。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫