月の秋
つきのあき
表現名詞
標準
autumn when the moon is beautiful
文例 · 用例
八月の秋の日はまだ暑いので、彼は襟もとの汗をふきながら云った。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
こうしてひと月余りも送るうちに、六月の土用も明けて、七月の秋が来た。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
六 しっとり暮れて、九月の秋の京の夕ぐれは、しみじみとしてわびしかった。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
そして、月の秋波があの絶壁の上の音楽堂に注がれた時、どんなにあの白い建築が、方解石のように美しく、形よく見えることだろう。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
谷をみたす落葉は人の掃くこともなく散り敷いて、風も冷たい南国の五月の秋である。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
その思、歓びに似て歓びでなく、哀しみに似て哀しみでなく、たゞ哀歓交々心胸を往来して、白月の秋風と共に我胸に入つて漂蕩ふこゝちがする。
— 三木露風 『修道院の月』 青空文庫
はる/″\と人|訪ふ約や月の秋八月二十日 神戸駅前|相生町、三ツ輪亭南店に牛鍋をつゝき、それより泊月、鍋平朝臣、年尾、立子、友次郎と共に岡山に矢野|蓬矢を訪ふ。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
たとえば、月の秋花の春立つあしたかな 宗祇というのは連歌の発句でありますが、俳諧連歌の発句になりますと、卯月来てねぶとになくや時鳥 宗鑑というようなものになっています。
— 高浜虚子 『俳句とはどんなものか』 青空文庫
作例 · 標準
中秋の名月は、まさに月の秋と呼ぶにふさわしい美しさだ。
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月の秋の夜長に、縁側でお茶を飲むのが好きだ。
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俳句の世界では、月の秋はしばしば詠まれる季語である。
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