痺れ薬
しびれぐすり
名詞
標準
文例 · 用例
さァそれでおぬしにも、印籠集めを頼んだのじゃ」「では、百種の薬を百の印籠から集めて、それで霧隠れ雲隠れの秘薬を製造とは、偽りで御座りましたか」「偽りは偽りながら、霧隠れ雲隠れの秘薬、その他には眠り薬、痺れ薬、毒薬、解毒薬、長命不死の薬、笑い薬、泣き薬、未だ色々の秘薬の製法は、一通り心得おる。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫
痺れ薬のせいで手足はきかないが、頭は働く。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……おれに痺れ薬を嚥ませてその間に早駕籠の用意をし、痺れがとれたらおれが闇雲に飛び出すのを見越して、古梅庵の角で待っていやがったんだ。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
天の美禄とは思えなかったが、天与の痺れ薬であるとは、たしかに思えた。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
「いかにも」「睡り薬か、痺れ薬――そんなものがこの世に有るかないかわかりませんが、その酒には何にか仕掛けがあったに違いございません」「フーム」「その証拠を申しましょうか、大橋様」「?
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
ところが、さいごの酒瓶には痺れ薬がいつか混ぜてあったのである。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫