輟
輟
名詞
標準
文例 · 用例
輟めよ、輟めよ、何ぞ君が代を細石に壽かざる!
— 泉鏡太郎 『蛇くひ』 青空文庫
いけ年を仕てもとかく人|真似は輟められぬもの、況てや小供という中にもお勢は根生の軽躁者なれば尚更、※忽その娘に薫陶れて、起居挙動から物の言いざままでそれに似せ、急に三味線を擲却して、唐机の上に孔雀の羽を押立る。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
初は不咳候へども、去臘西方より上候時より、疫も痢も直れども咳嗽而已のこり、烟草など喉に行当候様に存候事、此春夏に及び、依然作輟、到底見此症候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
」 木村に言ったわけでもないらしいが、犬塚の顔が差し当り木村の方に向いているので、木村は箸を輟めて、「無政府主義者ですか」と云った。
— 森鴎外 『食堂』 青空文庫
弟子達の困憊と恐惶との間に在って孔子は独り気力少しも衰えず、平生通り絃歌して輟まない。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
ほかにもそういう種類のものはたくさんありますが、わたくしは今晩の御趣意によりまして、陶宗儀の『輟耕録』を採ることにいたしました。
— 輟耕録 『中国怪奇小説集』 青空文庫
この書に輟耕の名があるのはそれがためでしょう。
— 輟耕録 『中国怪奇小説集』 青空文庫
原名は『南村輟耕録』というのだそうですが、普通には単に『輟耕録』として伝わって居ります。
— 輟耕録 『中国怪奇小説集』 青空文庫