小弱
しょうじゃく
名詞
標準
文例 · 用例
勿論おのづからにして大なる容器に生れて來て、十二分に多く生氣を容れ得る約束を有つて居るものもあり、又小弱な容器に生れ來て、元來餘り多くの生氣を容れる事も無いやうに定つて居るものも有る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
もちろん自然に大きな容器に生れて来て、十二分に多く生気を容れることが出来る生まれの者もあり、また小弱な容器に生れ来て元来あまり多くの生気を容れる事が出来ないように定まっている者もある。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
左れば男子は活溌にして身体強大なるが故に陽の部に入り、女子は静にして小弱なるが故に陰なりなど言う理窟もあらんかなれども、仮りに一説を作り、女子の顔の麗くして愛嬌溢るゝ許りなるは春の花の如くなるに反して、男子の武骨殺風景なるは秋水枯木に似たり。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
そもそもこの名分のよって起こるところを案ずるに、その形は強大の力をもって小弱を制するの義に相違なしといえども、その本意は必ずしも悪念より生じたるにあらず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
平生卑屈の旨をもってあまねく人民に教え、小弱なる婦人・下人の輩を束縛して、その働きに毫も自由を得せしめざるがために、ついに怨望の気風を醸成し、その極度に至りてさすがに孔子さまも歎息せられたることなり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
高きものあればこそ低きものもあり、強大あればこそ小弱もあり。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫