宝舟
ほうふね
名詞
標準
文例 · 用例
七福神の乗っている宝舟、そんなような形の舟である。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
しかれども世人はなほ平和の夢を貪るに余念なく、宝舟と称する美術船にて今年正月二日に売り捌きたる七福神の画は未だかつてあらざるの多額に上りたりよのなかにわろきいくさをあらせじとたたせるみかみみればたふとし〔『日本』明治32・1・1〕
— 正岡子規 『四百年後の東京』 青空文庫
僕なぞは一行でも書くと売るという厄介な仕事をしているので半枚の書きためもないのだよ、若い時分は詩も何十枚も書きためていたが、もうそういう美しい宝舟は僕という港には繋がれていないと、いくらか彼をなぐさめ、自分の怒りを自分で取り消す顔付でいった。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫