紅の木
ベニノキ異読 べにのき
名詞
標準
achiote (Bixa orellana)
文例 · 用例
由なき戯れとは思いつつも、少女がかれに気づかぬを興あることに思いしか、はた真白の皿に紅の木の葉拾いのせしふるまいのみやびて見えつるか、青年はまた楓の葉を一つ摘みて水に投げたり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
汽車に連るる、野も、畑も、畑の薄も、薄に交る紅の木の葉も、紫|籠めた野末の霧も、霧を刷いた山々も、皆|嫁く人の背景であった。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
花の一ぱい咲いている百日紅の木に、蝉が来て鳴き出した。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
お初の門口には大きな百日紅の木が立っていました。
— 岡本椅堂 『子供役者の死』 青空文庫
朝涼のあいだと云っても一里半ほどの路を来たので、駕籠屋は汗びっしょりになって、店さきの百日紅の木の下でしきりに汗を拭いています。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
」 よびかけられて振り向くと、三津子さんはパラソルをつぼめて、その百日紅の木かげに立っていました。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
そして庭一面に、紅の木の葉を、散りしかせたのでした。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
真中に大きな百日紅の木がある。
— 森鴎外 『鶏』 青空文庫
作例 · 標準
メキシコ料理のレシピに、色付けと風味付けのために紅の木の種子を使うと書かれていた。
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植物園の温室で、赤いイガに包まれた実をつけている紅の木を初めて見た。
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染料の歴史を調べていて、紅の木が古くから南米でボディペイントに使われていたことを知った。
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