有難み
ありがたみ
名詞
標準
文例 · 用例
道譽もと愚鈍なりしも、こゝに參籠持念して、大智の人となりたりなどと、有難みを付けて、靈驗今に顯著也。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫
実生活の上でも、仕事の上でも、本当に友達の有難みを知ることの出来るのは、これからであろうと思っている。
— 宮本百合子 『大切な芽』 青空文庫
読経もすこしも有難みを誘わなかったが、私は、眼の前の畳の粗い目をみつめているうちに、そのあたりの空間へ、白光りの、炎とも、湯気とも、線光とも、なんとも形容の出来ない妙なものが、チラチラとしてきた。
— 長谷川時雨 『遠藤(岩野)清子』 青空文庫
この他人からワザワザ教えられなくても実証的に現実さを伴って自分に判る処の害悪のこの本拠を警視庁が衝いて呉れたのだから、世間では初めて警察の有難みを身辺に感じ始めたと云ってるようなわけなのである。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
○ 私は、京都や奈良の寺院へ行って、昔風の、うすぐらい、そうしてしかも掃除の行き届いた厠へ案内される毎に、つく/″\日本建築の有難みを感じる。
— 谷崎潤一郎 『陰翳礼讃』 青空文庫
その時分になつて、前の女房の有難みが始めてほんたうに分るのだ。
— 谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のをんな』 青空文庫
その時分になって、前の女房の有難みが始めてほんとうに分るのだ。
— 谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』 青空文庫
富の使い方、特権の有難みが分かり始めた。
— The Nether Millstone 『煉獄』 青空文庫