細っこい
ほそっこい
形容詞
標準
thin
文例 · 用例
それじゃ、こうしてくれる……」 私はすきを見て、相手の細っこい首根っこを両指につまみあげようとして、その瞬間自分が今争っているのは、草色の背をした小さな秋の虫ではなく、私自身の胸の奥に巣くっている反抗心そのものであるような気がしたので、そのままそっと指を引っこめてしまった。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
細っこい白い木柵に、紅い薔薇をからませた門がありました。
— 竹久夢二 『都の眼』 青空文庫
お嬢さんの綺麗な細っこい、その癖その割に力のある、一本の腕が緩く廻わり、私の肩の一方へかかり、私の全身を身近く引き寄せ、そうして一方別の手で私の頬を野蛮に抑え、ねじ向けようとしているのを。
— 国枝史郎 『奥さんの家出』 青空文庫
細っこい胴に巻きつく伊達巻のサヤサヤと云う気軽な音をききながら、 木の深い森へ行きとうござんすねえ。
— 宮本百合子 『千世子(三)』 青空文庫
窓には簾があって、前に細っこい植木が二、三本植わっていた。
— 長谷川時雨 『神田附木店』 青空文庫
髪の毛が額にぶるさがって、細っこい肩――体なんぞは消てしまって、顔ばかりしかないように見えた。
— 長谷川時雨 『古屋島七兵衛』 青空文庫
夕方になると、廓の中は今日も秋刀魚の臭い、お女郎は毎日秋刀魚じゃあ、体中うろこが浮いてくるだろう…… 夜霧が白い白い、電信柱の細っこい姿が針のように影を引いて、のれんの外にたって、ゴウゴウ走って行く電車を見ていると、なぜかうらやましくなって鼻の中がジンと熱くなる。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
一葉は、あの細っこい体で、一文菓子の仕入れにも行くのだそうだが、客好きで、眉山などから聞くと不断は無口だが、文学談になると姐御のようになる。
— 長谷川時雨 『田沢稲船』 青空文庫
作例 · 標準
彼は背が高いが、腕が細っこくて少し心配だ。
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細っこいペンで、小さな文字を丁寧に書いた。
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その猫は、ガリガリに細っこい体で路地裏に隠れていた。
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