穢れのない
けがれのない
表現形容詞
標準
pure
文例 · 用例
朱実は、あなたと初めて伊吹の下で会った時のように、もう穢れのない野の花ではありません。
— 火の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
肌着には穢れのない晒布を裁ち、腹巻には天の加護を祈って、神札を秘めている者もあった。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
花ばかりでなくいろいろ美しい熱帯の観葉植物の燃えるような紅や、けがれのない緑の色や、典雅な形態を見ればたれしも蘇生するここちのしない人はあるまい。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
鷲が一羽空高く輪をえがいて、けがれのない山のそよ風を胸にうけて舞っていた。
— ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿 『リップ・ヴァン・ウィンクル』 青空文庫
善にかえった貴人の姿、華美と俗世の権勢をすてたけがれのない帝王の姿がみえるではないか。
— ワシントン・アーヴィング Washington Irving 『ウェストミンスター寺院』 青空文庫
けがれのない少年の魂をほめたたえ、これを穢す大人の生活の醜さ、卑しさを憎み呪うソログーブの気持は、レース細工のようにこまやかな、美しい文章で、心にくいまでに写し出されている。
— ソログーブ・フョードル 『身体検査』 青空文庫
そもそも層雲くずれの大難は、どんな名将でものがれることのできぬものでござりますが、その難をさけるには、まず夜の酉から亥のあいだに、四里四方けがれのない平野へでて、ふだんの護り神をおがみ、壇をきずいて霊峰の水をささげます。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫