即興的
そっきょうてき
形容動詞
標準
improvised
文例 · 用例
勿論それは余りお菓子の欲しくない人が駄菓子の方が寧ろ美味い、といふ時のやうなふうにして発生した通念と見えるが、それにしても、一応の由来はあると思へるので、一寸その事に就いて云つてみれば、 西洋人の方が、我々よりも尠くも形の上では楽天的である、従つて即興的であるよりも構成を怡しむ習性を一層持つてゐる。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
それから一つの特徴としては、王の軍中に随行して、時々の戦の模様や王の事蹟を即興的に歌った詩人(Scalds)の歌がところどころにはさまれている事である。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
それから、子供の時に唱歌をやったと同じように、時々ピアノの鍵盤の前に坐って即興的のファンタジーをやるのが人知れぬ楽しみの一つだそうである。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
そこでこの店頭の洗い晒された暖簾の文字も何十年来の煤を払って、界隈の現代青年に何か即興的にもしろ、一つのショックを与えるようになった。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
私が藏から兄の洋服を出し、それを着て裏庭の花壇の間をぶらぶら歩きながら、私の即興的に作曲する哀調のこもつた歌を口ずさんでは涙ぐんでゐた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
第一に私の書いた「探偵小説の真使命」は文芸通信社からの註文で書いた、即興的な自己反省の感想文に過ぎないので、ぷろふいる誌の「探偵小説講話」もしくは甲賀三郎氏の御話に対する批難でも反駁でも何でもないつもりで書いたものだからである。
— 夢野久作 『甲賀三郎氏に答う』 青空文庫
突風来一 祥子は、綴方や童謡などを好んで、即興的につくるのに、小太郎は面倒くさがり屋で、数学や理科が好きで、国語ことに綴方など、大嫌いという性質であった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
ぶくりんとかぐでりんとかいふのと同じやうに別段の意味もなく、別にこの男の何処がトンガラシに似てゐるといふわけでもなくとも、何やら左ういふ印象を人に与へるところから即興的におかくの口に登つたのだから適ひません。
— 牧野信一 『月あかり』 青空文庫
作例 · 標準
彼の即興的なアイデアが、プロジェクトを成功に導いた。
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即興的な行動は、時に予期せぬ素晴らしい結果を生み出す。
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監督は、役者たちに即興的な演技を求めた。
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