手彩色
てさいしき異読 しゅさいしき
名詞-の形容詞名詞
標準
hand-colored
文例 · 用例
されば大判のものには従来の丹絵及び漆絵依然として行はれたりしが漸次一般の浮世絵師の採用する処となり、その発明者西村重長と相並んで当時の名手と称せられし石川豊信鳥居清満らの制作専らこの二色摺となるに及び、正徳享保の原始的なる手彩色の板画は漸次廃滅するに至りき。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
また従来日本の書物には多く紅絵と漆絵とを同一視すれども、これまた西人の研究により、紅絵中には漆を施すものと施さざるものあるが故にこれを区別し、紅絵を二色または三色摺板画と呼び、漆絵は丹絵と共に手彩色墨摺板画の部に入れたり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
この書は実際に解剖を行って調べた結果を集めたもので、明和年間に刊行され、木刻、手彩色の立派なものである。
— 中谷宇吉郎 『『雪華図説』の研究後日譚』 青空文庫
布衣から太政大臣までの役々の人物を二百七図あらわし、黒刷に丹・緑・黄の手彩色のものであり、文化ごろには、この双六の極彩色版の改版で「官位昇進双六」と題されて、役名は幕府のものであり、明治初年には新政府の「官等双六」が出ている。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
作例 · 標準
明治時代の写真は、モノクロプリントに手彩色を施したものが多く残っている。
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古い絵葉書の手彩色ならではの、淡く温かみのある色合いが大好きだ。
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手彩色の図鑑は、一点ごとに微妙な筆致の違いが感じられ、芸術性が高い。
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