頭屋
とうや
名詞
標準
文例 · 用例
饅頭屋、土産物商、時計屋、骨董屋などの表看板は、文字通り表看板にすぎなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ただ連中|饅頭が食いたくなって、しきりに饅頭屋を探したのだが、生憎一軒も無くって大|悄気。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
鯛焼饅頭屋は二十年、鯛焼を焼いている。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
あれはうまい、と言いますと、電車を待って雨宿りをしていたのが、傘をざらりと開けて、あの四辻を饅頭屋へ突切ったんです。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
饅頭を食べながら話を聞くと、この饅頭屋の店先には、娘に化けて手拭を被った張子の狐が立たせてあった。
— 鈴木三重吉 『千鳥』 青空文庫
十太夫は介錯の役目滞りなく致した上で、この一通を支配頭屋敷へ持参いたせ。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
その中に京都の饅頭屋塩瀬三左衛門と云うものも伺候したが、光秀が献上の粽を、笹をとらずに食ったのでびっくりし、これでは、戦争は敗だと思ったと云う。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
鎌倉の八幡宮の前にあったあの雪の下の饅頭屋へ、某日二通の書翰が届いた。
— 田中貢太郎 『二通の書翰』 青空文庫