苞
つと異読 ほうしょ・ほうそ
名詞多音語頻度ランク #9972 · 青空 291 例
標準
straw-wrapped item
文例 · 用例
家苞に參らせん、と思ふほどに、はや出でさせ給ひにければ、と云ひさして、根もとをこなたに向けて、三把ばかり出だしけり。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
虫を捉えて食べるという苔、実の頭から四つの羽の苞が出ている寄生木の草、こういうものも翁には珍らしかった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
その葉はぐるぐるに縮れ葉の下にはもう美しい緑いろの大きな苞が赤い毛を吐いて真珠のやうな実もちらっと見えたのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
あるいは藁苞のような恰好をした白鳥が湿り気のない水に浮んでいたり、睡蓮の茎ともあろうものが蓮のように無遠慮に長く水上に聳えている事もある。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
三ヶ月の支那旅行を終つて、いよいよ明日は日本へ歸ると云ふ前夜、向うで知り合つた二三の友人と別宴を交し可成り醉つてゐた處を例の黄苞車でぐるぐる引きまはされたあとなのでどこのどう云ふ處にあつたのか覺えてゐないが、とにかく法租界の暗い裏町にある二流どこの阿片窟だ。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
その葉はぐるぐるに縮れ葉の下にはもう美しい緑いろの大きな苞が赤い毛を吐いて真珠のような実もちらっと見えたのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
海上の船から山中の庵へ米苞が連続して空中を飛んで行ってしまったり、紫宸殿を御手製地震でゆらゆらとさせて月卿雲客を驚かしたりなんどしたというのは活動写真映画として実に面白いが、元亨釈書などに出て来る景気の好い訳は、大衆文芸ではない大衆宗教で、ハハア、面白いと聞いて置くに適している。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
その葉はぐるぐるに縮れ、葉の下にはもう美しい緑いろの大きな苞が赤い毛を吐いて、眞珠のやうな實もちらつと見えたのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鐵道の夜』 青空文庫
作例 · 標準
田舎の祖父母が、藁で包まれた手作りの納豆の苞を送ってくれた。
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昔の旅人は、食料の握り飯を苞に入れて腰にぶら下げて歩いたという。
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朝市で見かけた新鮮な卵の苞は、どこか懐かしく温かみのある佇まいをしていた。
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標準
local produce
作例 · 標準
旅の思い出に、その土地の特産品を詰め合わせた苞を家族へのお土産に選んだ。
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この駅弁には、山の幸をふんだんに使った季節の苞が添えられていて豪華だ。
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新茶の季節になると、お世話になった方々へ初物の苞を贈るのが毎年の習慣だ。
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ウィキペディア
苞 とは、1個の花または花の集まり(花序)の基部にある特殊化した葉のこと。苞葉 ともよばれる。この葉が形態的にふつうの葉(普通葉)と変わらない場合は、苞とはよばれない。また狭義には、苞は葉腋に1個の花をつける特殊化した葉を意味する。
出典: 苞 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0